タイソン大屋(劇団☆新幹線)、佐藤仁志、佐々木智広(Afro13)、清水順二、通称ギリギリ♥ボーイズの4人が2002年に立ち上げた激空間ユニット。

2003年1月『maya-k』を発表。
劇団の旗揚げとしては異例の青山円形劇場で、9ステージを超満員にし、1,800人を動員する。
主に東京・大阪・名古屋・福岡の4大都市を中心に年1~2本の本公演を上演。番外公演も含めると、これまでに25本の作品がある。
2017年には結成15周年を控えており、演劇界も注目するユニットのひとつである。

「笑って、泣けて、考えさせられて、カッコいい」というテーマを元に、初めて演劇を見るお客様でも分かりやすい内容のエンターテイメント作品を常に追求し続けている。
お客様が最初と最後を過ごすロビーまでも楽しんでいただける空間作りを徹底しており、「テーマパークライブ」と呼んでいるこの時間と場所の演出は、30-DELUX流オリジナル娯楽エンターテインメントとして定着している。

コメディーとドラマ性の高いメインストーリーにこだわっているが、特にファンの方や関係者に高い評価を受けているのが、本格的かつ圧倒的な迫力の殺陣とアクション。
日本の劇団でもトップクラスの殺陣シーンは、ストーリーを際立てる重要な要素である。
作品の要となる、芝居とアクションが一体となり、舞台上での演出効果をさらに高めていく方法を構築し、ミュージカルやストレートプレイとも異なる“アクションプレイ”として、新たなジャンルの確立を目指している。

2006年『BLUE』を最後に、佐藤と佐々木は退団。
2007年『シェイクス』から清水とタイソンが主体となって活動する。
そして、
座付き作家を持たず、毎回違った脚本家で多彩なジャンルの作品を提供し、チームワークが取れている劇団と豪華なキャストが出演するプロデュース公演の良いところを併せ持つ組織を目指している。
2011年5月、東日本大震災の影響を受けながらも、The Ninth Live『デスティニー』をやり遂げ、主演の佐藤アツヒロ、風間俊介、坂元健児など人気と実力を兼ね備えたゲストに助けられ、東京大阪名古屋の3都市で、11,000人の動員を果たす。
そして、タイソンが自身の活動を重視するために休団。
現在は清水を筆頭に、森大・田中精といったメンバーに、様々なジャンルからのゲストを招き、その下で支えている若手のメンバー(30-DELUXサブメンバーと呼ばれる俳優)が脇を固めて、極上のエンターテインメント作品を創り続けている。

近年の活動としては、
2013年10月、再演希望の高かった『デスティニー』を早くもリメイクし、赤坂ACTシアターという1,500人規模の劇場に進出!
東京・大阪・名古屋・福岡にて総観客動員15,000人を達成する。

2014年7月に、東宝とのコラボレーションが実現。
2004年に上演された、幻の傑作と言われてきた一大巨編『マホロバ』を、東宝×30-DELUX Special Theater『マホロバ』として約10年ぶりに復活。

さらに同年、早乙女太一率いる劇団朱雀との夢のコラボレーションも実現させ、大衆演劇を舞台にしたThe Fifth Live『オレノカタワレ』をリメイク。
劇団朱雀の実体験を加え、ストーリーに厚みが増した、劇団朱雀 MIX『オレノカタワレ ~早天の章~』として上演。

2015年7月にはまったく新たな挑戦として、Dynamic Arrangement Theater『新版 義経千本桜』を上演!
初回は三大名作のひとつである「義経千本桜」を取り上げ、原作の魅力を活かしつつも、新たな視点と解釈で上演し、大好評のうちに幕を閉じる。

そして、同年11月には、初の海外進出を決行。
“殺陣”という伝統芸能に、世界共通の表現媒体である“音楽の力”を現代的にかつ最大限に融合させた、画期的なミュージカルアクションエンターテインメント『倶利迦羅 Kuli-Kala』を引っ提げて、演劇の本場であるロンドンのイーストロンドン地区 ストラットフォードサーカスにて上演!
現地サイト「WHATS ON STAGE」の初日のレビューにて五つ星を取るという快挙を達成!
評判が口コミでさらに広まり、1,000人の観客動員を果たす。30-DELUXの“Ta-Te”(殺陣)が受け入れられた瞬間だった。

そして、2016年9月・10月には、3年ぶりに佐藤アツヒロを主演に迎え、近松門左衛門の人形浄瑠璃の傑作「国性爺合戦」に挑戦!
東京・大阪・愛知・福岡の4大都市を回る、Dynamic Arrangement Theater『新版 国性爺合戦』を上演します。
劇団☆新感線のタイソン大屋、演劇集団キャラメルボックスの佐藤仁志、関西の人気劇団、MOTHERの清水順二、小劇場界において絶大な人気を誇る劇団で活動する同じ年齢の3名の俳優が、お互い入団したての頃に運命的な出会いをし、「一人前の俳優になって、いつか同世代で一緒に舞台を作ろう」という目標を掲げたが、それぞれの劇団で悪戦苦闘することになる。
大劇場で長いステージ数をこなし、大人数の観客を前にして自分を表現し、成長できるという人気劇団の利点はある半面、先輩が多い人気劇団ではなかなか主役級の役が貰いづらいという不利点もあり、自分たちの予想を超える長い年月の下積みを経験、それぞれが劇団の信頼を勝ち取り、中核を担う俳優となった時、劇団の顧客を掴み、満を持してユニット結成に至る、2002年にMOTHERが突然解散をしたことも、清水が他のメンバーに声掛けした要因になっている。
当時、ドラゴンクエストモンスターズなどのゲームシナリオライターである、佐々木智広がタイソン大屋とやっていた演劇ユニット「Afro13」の殺陣指導を清水がしたことがきっかけで、30-DELUXの演出として佐々木がメンバーに入った。
清水 順二
しみず じゅんじ
1972年 愛知県生まれ
1972年11月8日生まれ、愛知県名古屋市出身
中京大学体育学部卒業後、会社員、高校教師を経て、95年より日光江戸村でアクションをメインとしたイベント・舞台に出演。
97年、俳優升毅率いる劇団「MOTHER」に入団し、全公演の中核俳優として活躍。
183cmの長身を活かしたダイナミックな殺陣とキレのいい演技で、コメディーからシリアス、女役までこなす。
30-DELUXでは「製作総指揮・殺陣師・俳優」という三役をこなし、外部の舞台・映画も積極的に参加する。
主な外部出演は、劇団☆新感線『ドラゴンロック2』、DHEプロデュース『台風14号もんしろ』、ケイダッシュステージ『abc~赤坂ボーイズキャバレー』(赤坂ACTシアター)、CLASSICAL NEO FANTAZY SHOW『THE SHINSENGUMI 2015』(銀河劇場)、映画「サムライフィクション」「突入せよ!あさま山荘事件」「舞姫~ディーバ」などがある。
殺陣師としても現在まで200本以上の作品に関わり、代表作として、ロックバンド氣志團のドームツアー『氣志團現象最終章』、嵐の二宮和也主演『見知らぬ乗客』、関ジャニ∞安田章大主演『カゴツルベ』、関ジャニ∞村上信五主演『If or・・・Ⅲ』、ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』、TOKYO MX「EBiDAN」、BS-TBS開局15周年特別企画『クールジャパン~道~』など、舞台・イベント・映像作品とジャンルを問わず、積極的に関わり続けている。
タイソン 大屋
たいそん おおや
1972年 三重県生まれ
1972年4月10日生まれ 三重県桑名市出身。
大阪市立大学商学部在学中に、劇団☆新感線入団。
多くの劇団公演に参加する傍ら、ゲームソフトの声(SNK)や、インディーズ映画、
関西テレビの番組宣伝を担当するなど出演多数。
その他、OMSプロデュース「夏休み」シアターアプルファイナルアクト「火男の火」、
DHEプロデュース「台風14号もんしろ」など外部舞台出演多数。
強烈な個性で、二枚目もクールもおかまキャラも子供もこなす怪優。
獰猛な風貌とは裏腹な、少女のように繊細な演技が女性客の心を掴む。
割り箸での書道、絵、剣術など、マルチな才能の持ち主。
2011年より即興芝居「タイソン大屋のはい、どーも!拝啓☆鶴瓶さん」を不定期開催中。
2012年6月島本和彦の伝説の野球漫画を舞台化した「逆境ナイン」に出演、好評を得る。