歴史ある国があった。
その国の王は善政を行い、多くの民に愛され慕われていた。
だが、ある時、王は大病を患い生死の境を彷徨う。
病は完治したが、以来、王は死の恐怖に怯えるようになる。
死の恐怖に取り憑かれた王は、不死の命を願い、世界のあらゆる
秘術を求めるようになる。そして、遥か東の果ての国に伝わる
不死の術の噂を耳にするのであった。

王の命を受けて一人の男爵が東の果ての国「ジパング」へと旅立つ。
そこで男爵は出会う。
復讐を誓った侍「一心」と三人のくノ一「鹿姫」「お蝶」「いの」。
そして、彼らが討ちそうとする魔王「信長」に。

一心らは、信長に大切な人々を殺されていた。
それゆえに信長は彼らの仇と言える存在であった。
だが、信長の圧倒的な力を前に彼らは敗れてしまう。
逆に、信長は女たちに呪いのイレズミを施し自らを不死の存在とする
秘術を行おうとしていた。その術の名は「倶利迦羅」。
一心と三人のくノ一は、信長の野望を阻止するために、
一度敗れながらも再び信長に戦いを挑むのであった。

男爵は彼らの戦いをその目に焼き付ける。
そして、王国へと帰った男爵は彼らの戦い、
不死の秘術「倶利迦羅」をめぐる物語を王に語り出すのであった。